皆さんは電車に乗る時に、こんなアナウンスを聞いたことはありませんか?
「リュックサックなど大きなかばんをお持ちのお客さまは、手にさげてお持ちになるか、座席上の荷物置きをご利用ください。」
リュックで電車に乗る際は、リュックを前に抱える『前リュック』が一般的なマナーだと思われている方も多いのではないでしょうか?
今SNSでは、リュックを前に抱える『前リュック』否定派と肯定派で論争が起きているようです。
そこで今回は、前リュックが否定される理由と、リュックの正しい持ち方について調査して見ました。
ぜひ最後までご覧ください。
電車内では前リュックが当たり前?
電車に乗っていると、リュックを前に抱えている人をよく見ますよね。
なんなら普通にリュックを背負っていると、嫌な目で見られることも…。
前リュックをするのには、以下のような理由があります。
- 通路ふさいでしまう
- 他の乗客にぶつかってしまう
周りの方に配慮する為のマナーといったところでしょうか。
先ほど紹介したアナウンスをしていたのは、東京メトロです。
「お客さまのそれぞれのお手荷物の持ち方を否定するものではなく、混雑する車内を快適に、また、一人でも多くの方にご利用いただくための放送であることをご理解いただければと思います」
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd21060de96dc3cdea2528b51487f4ad98c5012f
乗客同士が快適に過ごせるように配慮してくださいねという意味ですね。
- 手に提げて持つ
- 荷物置き場を利用する
鉄道会社では、前リュックを推奨しているわけではなく、上記の2つの案内をしています。
しかしこの2つの持ち方にも、否定的な意見が…
手に提げて持つ
弁当・水筒や着替えなどが入った荷物は重く、片手で長時間持っていることは不可能
手に持つのも良いですが、荷物自体が腰から下になるために、周囲の人間には目視出来ません 見えない何かがやたらと当たってくるということになり、非常に不快感を与える事になります
満員電車という前提で、背負ったり手にさげるのは荷物が見えなくなって引っかかったり中身を盗まれてもわからない
荷物置き場を利用する
網棚に乗せるのも、荷物の上げ下ろしの際にスペースが必要だろうし、置いた荷物からぱらぱらとその下に座っている乗客の頭に土埃?が降り注いだのを見たこともあるので網棚も微妙。
身長が150cmに満たない為、荷棚に手が届かないです。吊革にさえやっと指先で握れるくらいです。
網棚は電車を降りる時に荷物を乗せた場所まで移動しないといけないのが問題
様々なことを考えると、やはりリュックを背負わなければならない人も一定数いるようですね。
【迷惑】前リュックは邪魔!?否定される理由5選!
- 前でも後ろでも面積は変わらない
- 目の前の人への配慮の欠如
- 特別な事情がある
- 痴漢対策
- 邪魔なのはリュックだけじゃない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
前でも後ろでも面積は変わらない
背後の通路のスペースを確保するために、前にリュックを抱えますが…。
前に抱えても、物理的に面積が増えるわけではないということです。
確かにスペースが増えるわけではないですよね。
後ろに背負っているよりは、多少スペースが出来る気もしますが…。
目の前の人への配慮の欠如
前リュックをすることで後ろの人には配慮できても、前の人に配慮ができていない、という声がありました。
座席の前に立つ際は、リュックが大きいと当たってしまうこともあるんだそう…。
リュックの大きさや、立つ場所等に気を使わないといけないようですね。
特別な事情がある
前リュックが物理的に不可能な方もいました。
- 妊娠している
- 病気で心臓に負担をかけられない
- 杖を使っている
- 会社の規定
単にスペース確保だけの問題ではなく、様々な事情で前リュックをできない人がいるということですね。
そんな方に『前リュック』はマナーだ!というのは酷です…。
痴漢対策
女性の場合は、目視で確認できない背後をリュックで守る、ということですね。
逆に男性の場合は、痴漢に疑われないために前リュックにする方が多いようです。
邪魔なのはリュックだけじゃない
前リュックにすることで、リュックではない物が他の乗客に迷惑をかけることもあるようです。
前リュックで座ることで、緩んだ肩ベルトが隣の方に当たってしまいます。
また、立つ座る関係なく前リュックの状態でスマホをいじると、幅を取ってしまうことも…。
電車内での正しいリュックの持ち方は?
ここまで前リュック否定派の意見を紹介してきましたが、では一体どう持つのが正解なのでしょうか?
状況に合わせて、周りの方に配慮すること
これに尽きると思います。
上記でも紹介してきたように、どういう持ち方をしても場合によっては周りに迷惑をかけてしまいます。
- 前リュック:座席の人にぶつかる、面積的に変わらない、物理的に無理な人がいる
- 後ろリュック:背後のスペースがふさがる、他の乗客に当たる
- 手に持つ:痴漢に疑われる、他の乗客の足に当たる、重くて持てない
- 荷物置き場:届かない、座席の人に汚れが落ちる、盗難の可能性
どれが正解か、ということは一概には言えないのではないでしょうか?
そもそも身動きが取れなくなったり、手荷物が邪魔になるほど混む状況をどうにかしてほしいという声もあります。
満員の状態で『周りに気を配れ!』と言われても立っていることに必死で、そんな余裕がないこともありますよね…。
しかし満員電車の解消はすぐには難しいでしょう…。
そもそも『前リュック』という概念が誕生したのも、
皆ができる限り快適に過ごせるように、配慮しよう!
ということからだと思います。
その気持ちを忘れず、状況に合わせて周りの方に配慮することが正解なのではないでしょうか。
まとめ
今回は『前リュック』が否定される理由やどう持つのが正解なのか、を紹介しました。
どの持ち方でも周りの方に迷惑をかけてしまう場合がある、ということが分かりましたね
周りの方に配慮することを忘れず、状況に合わせて持ち方を変えることがマナーとして正解なのでしょう。
それでは今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
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